矢竹正成のトライアルレッスン風景

「矢竹正成の留学生活」の第3回目。

今日もバンクーバー生活について著者矢竹正成が綴っていく。

トライアルレッスン8校目。色々と行ってみたが、やはり学校ごとに国籍割合はかなり違う。日本人に人気の留学都市だけあって、日本人率はどこの学校も一様に高かった。

この街は多くの日本人向け留学エージェントがあり、主要な語学学校に日本人生徒を紹介しているので、日本人割合が増えるのは仕方のないことかもしれない。

その他、矢竹が行った学校では韓国人、台湾人、中国人などが多く、その他、メキシコ人、ブラジル人、ロシア人、サウジアラビア人などが多かった。ヨーロッパは第二外国語が英語の国が多いためか、ヨーロッパ出身者はあまりいなかった印象だ。

日本人が多い学校でも基本的に校内では英語オンリーなので、気にならないという人も多かったが、矢竹はやはり多国籍の学校を選ぼうと思った。カリキュラムも大切だが、カナダに留学してできた友達が全員日本人では寂しい。

日本人同士だと、苦しくなると日本語でコミュニケーションが取れてしまう。海外の人の場合、どうしてもコミュニケーションに英語が必須になってくる。ネイティブスピーカーでないとはいえ、こうした状況に身をおくことができるのにしないのはもったいない。

トライアルレッスン中、流暢には話せないものの、ある程度のコミュニケーションはとることができた。先生が言っていること、クラスメートが言っていることは理解できるが、矢竹自身の意思を伝えること、話すことがこれほどまでにできないか、と思った。

「矢竹正成、お前は一体何年間英語を勉強してきたのか」

と心のなかで何度も反復されたものだ。

トライアルレッスンのクラスには韓国人と中国人が多かった。現在は韓国や中国とはさまざまな政治的問題によって緊張状態が続いているが、個人レベルで付き合うとそんな感じは一切受けなかった。

個人個人の考え方の違いなのだろうが、留学をしようと考える人はあまり気にしないのかもしれない。実際、トライアルレッスン中に韓国人の留学生と話をしたが、

「国は国で勝手にやってればいいんじゃないの?特に若い人は気にしない人が多いよ。正成も気にしないでしょ?」

ということだった。矢竹も気にしない方だが、ずっと日本にいたら偏見にまみれていたかもしれない。

もしずっと日本にいたらこうした考えを聞く機会というのは非常に少なかったと思う。それだけでも日本を出てみた価値がある。

まだ矢竹も会話をしたクラスメートも英語力が高くないせいもあるかもしれないが、日本人だから、ということで韓国人や中国人から嫌な顔をされたことは一度もなかった。

むしろ非常に好意的だ。

ネットの情報では知ることのできない、もしくは徐々に変わりつつある他国の人の考え方に触れることで見聞が広がり、色々な考え方、物の見方ができるようになったと思う。

今日の「矢竹正成の留学生活」はこれで終了。

次回は矢竹の選択した語学学校の話をしたいと思う。